2008年3月18日火曜日

日経平均先物株価数字を無視しよう!

緊急レポート


 FRBは次々に思い切った政策を打ち出し、マーケットの安定を図るために
資金流動性を維持しようと気を吐いている。しかし、ニューヨークでは
ブローカー銘柄は連日売り込まれている。なぜか一人だけサブプライム
ローン関連証券の危機を知っていたゴードルマンサックスはいち早く
カラ売りして売りぬけ、昨年巨額の黒字を出した。しかし、それでも
連日売られている。日本では、外資ブローカーのレポートをバイブルの
ように扱って、それを信じている証券会社の運用者ばかりが目立つ。
リーマンブラザース、ゴールドマンサックス、メリルリンチ、
モルガンスタンレーこれらは、自国ではただの“ブローカー”
と呼ばれている。毎日、彼らの株は売られている。
 ヨーロッパも同様だ。サブプライム損をどれだけ抱えているのか
公表しない銀行、そしてクレディスイスも猛烈に売られている。
それゆえ、自分たちの損を少しでも埋めるために日本を売り叩いている。
日本が売られた原因は、まさにサブプライムの被害を一番受けていない
安全な市場だからだ。テレビのコメンテーターは、いまだに円高
ではなくドル安だと言っているが、全く違う。日本市場が引けた後、
この一ヶ月ロンドン、パリ、ニューヨーク市場では必ず円高になった。
つまり、自国の通貨より、円を持っていた方がより安心だ、という
投資家の行動が如実に現れているのだ。これらブローカーはヘッジ
ファンドと提携している。日経の先物を先行して上げ、前場の株価が
上がった段階で、後場一気に売る。何度も繰り返されている
手法だ。日本の投資家たちは、ぜひこの点に気をつけて欲しい。
ハゲタカの裏をかいて、先物が上がったら、売り抜けよう。
 最後に、原材料が上がっているからと嘘を言って便乗値上げしている
企業が横行している。油、穀物、鋼業製品原料全てのレートはここにきて
相対的に下がっている(金を除く)。プラス円高を受けて、当然企業の
輸入コストは下がる。日本国内の消費は減速しており、便乗値上げ
した企業の収益は下がっている。特に食料品、商業関連企業だ。
     日本経済はドルに対して円安でなければ危うい
          と言うエコノミストの妄想

自国の通貨が強いことは、経済においてドル決済が70%を占める輸入国
の日本にとってGDPを押し上げる。輸出のドル決済は50%だけだ。
経団連に名を連ねる企業がこまるだけ。これまで大きな収益を上げて
いるにも関わらず、社会にも従業員にさえ還元しない企業がしっぺ返し
を受けるだけであって、材料を輸入して商いを行う内需企業こそが
これから収益を上げて行く。

 ちなみに、アメリカのヘッジファンドは、先週14日の金曜日に
ベアスターンズがABCのレポーター曰く“broke”つまり破綻した
事を受けてニューヨークが大きく下げていた際、米CNBCのフロア
レポーターが“shopping”しに来ていると伝えている。安く買って
何倍にもレヴァレッジをかけて短期で高く売り抜けるだけの仕事を
しているのがヘッジファンドで、事業を行なっているわけではない。
彼らは常に餌場を探している。昨年200%の収益を上げたヘッジファンド、
パスポートキャピタルのディーラーは、すでに先月2月“China is
really over”と述べた。今頃、中国の需要に対して強い増収有りと
している企業は来期減益になるだろう。更に、アメリカだけを見ている
投資はとっくに終っている。
 *今回はあくまで国内向けレポートのため、日本語だけに
とどめる。
 
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